携帯獣
□二人は変態!恋人にMAXハ(ry←
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「ゴウカザル!君に決めた!!」
光輝く大きなジムの中、サトシの鋭い声が響いた。
ゴウカザルは勢いよく鳴き声をあげ、対戦相手を睨む。
サトシの今回の対戦相手、もといナギサシティのジムリーダー、デンジは薄い唇の端を軽く吊り上げ、手を大きく広げた。
「そうくるか!…なら…、いけ!サンダース!!」
素早いゴウカザルに対応するためか、デンジはサンダースを選んだ。
サンダースの周りには静電気が帯び、辺りの空気をバチリと乾電させる。
互いの瞳をぶつけ、バトルが始まった。
汗が滴り、盛り上がりをみせる二人。
それをなにやら小さな窓からのぞくものが二人いた。
「(…っ、あれは反則だっ!!)」
双眼鏡で何かを覗いている菫色の髪をする少年は、心中で叫んだ。
双眼鏡で覗く標的はジムバトルをしている金髪の青年だ。
「(あの笑顔は反則だ!汗に濡れている肌が妙にエロいしそのうえあのハラチラは反則だろ!!)」
少年は心中でなにやらカオスなことを叫びながら鼻血を流している。
…やばい、下半身の自分の息子が育ち過ぎている。
最早ミサイルを発射してしまいそうな程だ。
菫色の髪の何やら変態な少年ーシンジは息を荒くしながら双眼鏡をのぞいた。
カコンと軽い物音がし、振り向くと、自分と似たような…というか同じ状況下な奴がいた。
自分の存在に気付いたのかとげとげした茶色の髪をもった奴がこっちを向いた。
奴も自分も鼻血を情けなく…いや情けなくなどない!
あんなものを見て勃たない奴がいないわけなどない!!
「「(コイツもアイツ目当てで…?)」」
シンジはギッと睨みつけた。
それにムッとした表情を相手が向けた。
お互いともにそれぞれの双眼鏡を覗き、互いに呟いた。
「「デンジ(サトシ)…可愛い…」」
互いに呟いた言葉に目を丸くし互いに呟いた。
「「…違うのか?」」
まさか違う奴をみているとは思わなかった。
サトシ…ってあのぬるい奴か。
…俺には関係ないが、下の方がまずい。
すでに育ってしまっている。
シンジは軽く鼻を押さえた。