携帯獣

□kiss glow up
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ーーあんなこといいだしたサトシがわるい。

だって僕がどれだけ我慢しているか知らないんだろう?

なのにあのそういうことにだけ限る鈍感な可愛い恋人は突然あんなことをいいだしたんだ。


「や…ぁシゲル、きつい…んんっ」

僕の可愛い恋人は顔を真っ赤にして僕の顔から視線を反らし、逃げようとする。

そんな可愛い恋人ーサトシの腰を引き寄せ、舌を絡ませた。

今僕の可愛い恋人は僕の家に遊びにきている。

何度も水音を立てながら舌を絡ませ、サトシに息をさせる暇も与えない。

そろそろいい具合かな、とおもい唇を離した。

「はっ…オマエ、手加減無しかよっ…」

潤んだ大きな漆黒の瞳が揺れ、僕を映す。

…だってお仕置きだし。

「サートシ君があんなにも僕を誘うからだよ?突然あんなこといいだしたサートシ君が悪いんだからね?」

わざとからかうように笑ってやると拗ねた子供のように顔を反らして「シゲルの意地悪…」と呟くサトシ。

ああそれさえも誘っているかのように思える。

「そうだよねー突然「キスしろっ」とかいったんだもんね?」

更にいってやると羞恥なのか潤みだす大きな漆黒の瞳。

「帰るっ」

そんな可愛い顔してそういわれても…ねぇ?
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