鬼畜眼鏡
□恋雪蜃気楼
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ー自分がこの世にいなければ、貴方はこんなにも自分を責めることはなかったのだろうか。
この胸に、雪のように募るは貴方への狂おしき愛情〈劣情〉
だからこの醜き命を溶かしてしまおう。
この儚き命は、雪のように冷たくひどく軽いもので。
けれど貴方はそんな自分を「愛してくださった」
それが故に…、この醜き自分がいた為に貴方は壊れてしまった、否自分が壊してしまった。
だからこの醜き命など、溶かして水と化し、燻るような灼熱で蒸発させてしまいましょう。
自分は…、オレは。
伝えたかった、けれど伝えたら何かが終わるような気がして言えなかった事を、遺します。
「オレは、貴方をー……」