無N

□君の瞳に恋してる
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纏う衣を全て脱ぎ捨てた三蔵はさりげなくその裸体を手で覆い隠す。


「ちゃんと見せて」

悟空はその細い腕をそっと掴むと体から離した。三蔵は羞恥に顔を染め、俯く。

「きれーな曲線っすね、相変わらず」
「……っ」
「…今日が初めてじゃねーんだから…そんな恥ずかしがらなくても」
「…だって…見られるの、恥ずかしい」
「俺でも?」
「悟空だからこそ…だから、あまり見ないで?」

上目遣いで小首を傾げる三蔵に胸が絞め殺されそうになるのをぐっと耐え、嘆く。

「そりゃねーよ。高級な餌を目の前にしてお預けくらう犬の気分だ」
「…ふふっ」
「笑い事じゃなくて。お師匠様の身体、そんくらいすげぇから」
「…う、うん…」
「もっと見せて下さいよ」

尚も視線を反らし身体を隠そうとする三蔵。悟空は小さく唸ると考え込む。やがて指を鳴らすと寝床にあった布を掴んだ。


「目、瞑って」
「こう?」
「そう、動かないで下さいよ」
「……?」

悟空は布で三蔵の目を覆い隠した。

「な、なに?見えないよ」
「これなら羞恥心半減しません?」

真っ暗闇の中で唯一感じる目の前の気配。視界を遮られた為に見られているという羞恥よりも状況を把握することで精一杯になっていた。三蔵は小さく頷くと手を伸ばす。

「…さっきよりは、平気」
「俺天才」
「でも…」
「ん?」

ひょいひょいと動く指。今だ宙をさ迷う右手は相手を探していた。不思議に思った悟空はとりあえずその掌を握ってみる。すると三蔵の口角が上がった。

「よかった、そこにいるのね」
「……?」
「…怖いから…手、握っててほしいの…」

指を絡め、ぎゅっと握る。その甘い所作にむず痒くなった悟空は笑った。

「…はいよ。ずーっと握ってますよ」
「離さないでね…?」
「嫌っつっても離してやんねーから」

額をつけて二人は笑うと口付けを交わす。最初は浅かったそれも次第に熱を増して深くへと互いの舌を進入させた。

「んっ…」

三蔵の赤い舌が強引に悟空へと絡む。いつもより積極的な動きに視覚遮断の恐ろしさを身に感じた悟空だったが、それが嬉しくないわけがない。三蔵の後頭部に手を当てて更に深く攻め返すと同時に押し倒した。

「んぅっ…んっ!」

空いている右手で形の良い胸を掴む。先端を弄りその都度腰が跳ねるのを確認するとその手はすぐに通過してしまった。物足りなさに三蔵はもぞもぞと太股を擦り合わせる。

「だめっすよ、閉じちゃ…」

悟空がそれを阻止する。太股の間に膝を下ろすと開いた隙間に右手を捩じ込んだ。

「あっ!」

悟空の中指が秘部を犯し始める。入口付近を丹念に弄られ次第に潤いを増していったところで、続けて人差し指を挿入させると二本でピストン運動が成された。


「はぁあっあっ!んぁ…っ」

ジュプジュプと卑猥な水音が響き渡る。

「ぁ、ごく…っ」
「…いつもより量、多いな」
「すご、いの…あっ」
「ん?」
「動き、が…ぁんっ…いつもより…!」


三蔵は視覚を閉ざされたことで他の五感が敏感になっていた。出し入れする悟空の指の動きもまるで見ているかのように身体へ伝わってくる。思わず羞恥で耳を染め、繋がれていない左手で自分の胸を抱く。

「んっあっ…い、やぁ…!」


(…今日は特にえろいなー…)

目を覆う白い布、そしてこちらから覗く更に純白の肌とそこに帯びる赤とのコントラストに興奮する。三蔵の目隠し姿は悟空の加虐心を刺激させていたのだ。
しかも、その三蔵が未開拓の快感から普段より乱れている。

(どんなに見ようと嫌がらねぇし)

淫らな裸体に興奮した悟空は更にもう一本指を足して、三本をバラバラに動かした。

「んぁあっ!!はっ…だめ、私…っ」
「じゃあ…イっちまいなよ?」
「ぁあああっ!」

喘ぎ声と共に一度大きく身体を震わせるとくたりと寝台に沈んだ。悟空はズボンに手をかける。

「寝ないで下さいよ、俺、まだだから」
「うん…きて…悟空っ」

ぎゅっと繋がれた右手を握って微笑む。


「ひゃっほう!」

舌舐めずりすると繋いだ手を一度離し、三蔵の細腰を固定し自身をあてがった。

「んぅっ…」
「やっべぇ、お師匠様のナカ気持ちいい」

最奥まで挿入する。


「いきますよ」
「はぁっ、待って…体勢」
「嫌っすか?」

三蔵は悟空に両手を伸ばした。

「ぎゅって…して…?」
「……っ」

悟空は三蔵の体を起こして座らせると抱き締める。すると強く抱き返す三蔵に合わせて内壁がきゅっと締まった。

「ぐっ…お師匠様、力抜いて…!」

だが三蔵は小さく首を振ると悟空の耳元で囁いた。


「すきよ、悟空。だいすき…」

(やべぇ…!!)
「ひゃっ!?」

三蔵の甘い台詞に自身の質量が増してしまった。突然の膨張をもろに感じ取り更に内壁が狭まる。

「む、り!動くから!」
「はぁあっああぁっ!」


腰を打ち付けると三蔵の腰がうねり喘ぎ声が大きくなるが、二人の両手は離れない。どんなに強い快感が迫ってこようとも抱き合う力は弱まらなかった。


「あっあぁっ!」
「くっ」
「んっんあっ…ああ!」
「で、る」

悟空が白濁の欲を吐き出すと二人は倒れ込んだ。目隠しを外すと三蔵の透き通った青い目が悟空を貫いた。


「はぁ…」
「どう?」
「…恥ずかしくないのは、」
「いいっしょ?」
「でも…悟空が見れないのは…嫌」


とろける様な微笑みに悟空は股間を押さえた。



【 君の瞳に恋してる 】


「ほら、悟空の瞳に私写ってる」
「…いちいち可愛すぎんだよ!!」

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