幼女

□カレー
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ロク「…昨日のアレ、なかなか美味かったな」


朝食の時のことだった。
ふと昨日の任務のことを思い出し、呟いたロクサス。

アク「アグラバーのだろ?」
シオ「カレー、だっけ?」
ロク「そうそれ!」

「かれぇ?」

よく分からず聞き返すX。
周りの機関員も首を傾げる。


ロク「うん。カレーっていう食べ物を食べたんだ」
シオ「ちょっと辛かったけど美味しかったね」
アク「そうかぁ?俺には甘く感じたぜ?」
ロク「アクセルは辛党だからな」

小突き合う二人。


ゼク「正確にはカリーですよ」
アク「お前はいちいち細けぇな」
ゼク「Xに正しい知識を教えるためです」



ラク「でも興味はわくわね」
デミ「そんなに美味いなら食いたいな!」
シグ「お前さん辛いのは苦手だろ〜?食えんのかってハナシ」
デミ「ば、馬鹿にすんなよなっ」

ロク「なぁサイクス作ってくれよ」

期待の眼差しがサイクスに集まる。
しかし、


サイ「駄目だ」

キッパリと断言。

ラク「はぁ?!なんでよ?」
サイ「今日のメニューはもう決まっている」
アク「融通利かねぇなぁ」
サイ「お前が作るか?」
アク「すんませーん」


一斉に肩を下ろす一同。


サイ「また今度な」

「…食べたいなぁ」

サイ「今日はカレーだ」
「わぁい!!」
全「「「ちょっと待てや」」」



というわけで今晩のメニューはカレーライス。




―――晩御飯。

デミ「Xちゃんのおかげで今日はカレーだ♪」
マル「流石だX」
「えへへー」


14人は席につく。


サイ「さあ食え」
全「「「おぉぉ!!!」」」


歓声があがる。


アク「すげぇ、そっくり!」
シオ「味も似てるよ!!」
ロク「ホントだ!」


はしゃぐ三人を見て他の機関員も食べ始めた。


ルク「…ふむ」
ラク「なかなか美味しいわね」
ヴィ「面白い味じゃないか?」
「ママすごーい!!」


満足の一同。


デミ「辛っ!!」
シグ「ギャハハ!やっぱ駄目じゃねぇか!」
デミ「いやまじ無理!マールーシャなんて燃えてるしっ」
マル「死ぬ」

白目のマールーシャ。

サイ「マールーシャ以外同じカレーだ」
マル「おい」


デミ「Xちゃんよく食べれるね?!」

次々に口へと運ぶXに感心する。


「おいしー!!」
サイ「Xのだけ甘くしてある」
デミ「ちくしょう」


シオ「Xちゃん一口頂戴?」
「どぉぞ!」

Xの皿から一口すくい食べる。


シオ「ーーーーっ?!」

途端にむせるシオン。

ロク「シ、シオン平気か?」
アク「………」

不審に思ったアクセルも一口食べる。

アク「ーーあっっンま!!!!!」
全「「「え。」」

顔面蒼白のアクセル。
赤毛とのコントラストが美しい。


アク「これやべぇだろ?!何、スイーツ?!」
ザル「…何を入れたんだ?」

サイ「砂糖、蜂蜜、チョコレート、林檎、バナナ、マンゴー、牛乳…とかだな」

シグ「うぇっ」
ラク「聞いただけでキモい!」
デミ「…うまそう」
レク(デミックス?!)

ゼク「カレーに入れる物としてはどれもおかしくはありませんが…全て入れたとは…!」

アク「最早カレーじゃねぇ!」


騒ぐ機関員。


サイ「おだまりっ!!」
全「「「狽チ!?」」」

サイ「ぴりっとした辛味で少しでもXの舌に何かあったらどーするんだぁあ!!」

半バーサク状態。

アク「ですよね!ですよね!!」
シオ「サイクスの言う通りだと思うよっ」
ロク「Xも美味いって言ってたしな!」
デミ「実際美味そうだよねっ」
ゼク「そうですね、全て僕達が間違ってました!」

全「「「すいませんでした」」」


全員で土下座。


サイ「分かればいい」
全(((……助かった)))


サイ「ま、そんなに誉めるならお前らも食え」

全「「「 え? 」」」

「くえー♪」

全「「「 え??!!! 」」」




【 カレー 】



「うぅ…気持ち悪い…。」
「やっぱ美味いじゃん♪」
「デミックスは馬鹿舌ってハナシだ…」
「おかわり」
「「「買[ムナス?!」」」

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