幼女
□あくせる
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ノーバディに囲まれXとダンサーは躍り狂っていた。
「きゃっほぅ」
挙げ句の果てにはその場全員のノーバディまで踊っていた。
アク「うぉっなんだこりゃ?!」
「狽チ!?」
背後から聞こえた声に振り向くと
「…あくせる?」
アク「あっ?!」
探し求めていた人物が。
「あくせるー!」
アク「痛っ…お、お前こんな所で何してんだよ?!」
「あくせる探してたんだよ!」
アク「は?俺?!つかなんで俺のこと知ってンだ?」
Xはリュックからアイスの棒を取り出した。
「ろくさすとしおん!」
アク「…あいつらが?」
「あたりの棒、あくせるに見せたかったの!今度四人で食べようって!!」
なんとなく状況を把握したアクセルだったが新たな疑問が浮かんだ。
アク「お前どうやってここに来た?」
「みんなのまね!えぃってやったらここに入れた」
アク「お前が回廊開いたのかよ?!」
「へへー!Xにもできたんだよ♪」
アク「…すげぇなお前」
誉めて誉めてと言わんばかりの笑顔のXをとりあえず撫でる。
アク「…てかこの状況が凄い」
Xはノーバディに囲まれ笑っている。
するとダスクがアサシンを指差した。
「…あなたがあさしんかぁ!」
アク「!」
ダスクとアサシンが何かコミュニケートをとると頷きながらXに近づいた。
「…え、うんうん…そーなの?」
アク「お前ノーバディと会話出来んのかよ?!」
あり得ないという顔で絶叫するアクセル。
「あくせるはできないの?」
アク「普通出来ねぇよ!…お前ホントにすげぇな…」
「…ほんとだー、みんなも言ってるね」
アク「だろ?…で、さっきコイツに何て言われたんだ?」
「あくせるからXのことは聞いてるって。話してくれてたんだね!」
アク「…余計なこと言うな!//」
アクセルはアサシンを睨んだ。
アク「さて戻るか。あんま長くここに居たくねぇし」
「うん…」
アク「…どうした?」
Xは目を擦りだした。
アク「…眠ィのか」
「…ねむくなんか…ないよ」
それでも一生懸命立っているXにアクセルは笑う。
アク「しょーがねーな、ほら」
「…ぇ」
アクセルはXの前でしゃがんだ。
「いいの…?」
アク「早くしろって」
Xはのそのそとアクセルの背中に乗った。
アク「よし帰るぞ」
「うん…!」
アクセルが歩きだすとノーバディ達も動きだした。
「…Xの目とあくせるのかみ…おそろい」
アク「赤、同士だもんな」
「…ふふ。赤もってるの…二人だけだ…ね」
Xは嬉しそうに呟くと静かに寝息をたて始めた。
アク「…二人だけ…ねぇ」
【 あくせる 】
「…むにゃむにゃ…あくせるー…」
「あいつらに内緒で食いにいくか、二人で」