幼女

□ろくさす、しおん
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ルクソードと別れキッチンの中に入った。



シオ「…ロクサス見て!!」
ロク「……あ」

冷蔵庫の前に立っていたロクサスとシオンがXに気付き振り向いた。


「は、はじめまして…!」
ロク「はじめまして」
「Xですっ」

ペコリと頭を下げる。


シオ「可愛い!!私はシオンよ」
ロク「俺はロクサス、宜しくな!」
「よっよろしくおねがいします!!」

ぐぅう
「はぅっ」


Xはお腹を押さえた。


ロク「腹減ってんのか?」
「…食べ物はきっちんで作れるってママが言ってた」
ロク(…サイクスのことかな)
シオ「だからここまで来たのね!」
「うん。」

シオンはXの頭を撫でる。


シオ「ロクサス、Xちゃんにアイスあげようよ?」
ロク「あ、それいいな」

ロクサスは冷蔵庫から青白く輝くアイスを取り出した。


ロク「はい」
「これはなぁに??」
シオ「シーソルトアイスよ」
ロク「冷たくて美味しいから食ってみろよ!」


促されるがままにアイスを口に運ぶ。

「ひゃぁっちべたい!」
シオ「ふふっ」
「しょっぱい!あれ、あまい??…やっぱりしょっぱい!!」
ロク「美味いだろ?」
「おいひぃ!ありがとろくさす、しおん!!」
「「どういたしまして!」」


Xは飛び回る。


シオ「今度はアクセルと四人で食べたいね!」
ロク「だな!そんで時計台登ろう!!」
「…あくせる?」

盛り上げる二人を他所に首を傾げる。

ロク「うん、アクセル。俺たちの親友だよ」
「…しんゆ…う?」
シオ「背が高くて、Xちゃんの瞳と同じ髪色」
「あかいの?!」

Xは飛び上がった。


「X、そのあくせるに会う!」

満面の笑み。

「あくせるどこ?!」
ロク「集会以降見てないよな?」
シオ「うん。…私達も知らないの、ごめんなさい」
「…そっかぁ」


耳と尻尾があればきっと残念そうに垂れ下がっているだろう。

持っていた残り少ないアイスも溶けて落下してしまった。


シオ「…ロクサス見て!!」

シオンは落下して露になったXのアイスの棒を指差した。


ロク「あ!!すげえ!!!」
「……??」
ロク「X!その棒見ろよ!」

Xは棒を目の高さにもってくる。

「…あ、た、り?」
シオ「そうよ!それが書いてあったらもう一本貰えるの!」
「もっとあいす食べれるの?!」

二人は笑顔で頷いた。


ロク「すげえぞX!!」
「わぁあ…///」
シオ「尚更トワイライトタウンに行かないと!」
「やったぁ!!」

ワイワイ騒ぐ三人。


「X、あくせるさがす!」
ロク「おぉ!!頑張れ!」
「それで、コレ見せる!」

Xはアイスの棒を大切そうにリュックに入れた。

「ばいばい!!」
ロク「じゃあな!」
シオ「頑張ってね!」


リュックを揺らしXはキッチンをあとにした。




【 ろくさす、しおん 】



「可愛いかったね!」
「アクセルびっくりするだろうな。」
((…妹…///))

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