赤い光

□7時間目
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明かりに照らされ
出てきたメンツは




ボコボコになった一人の男


クスりと笑いそっと男から離れ
カエデ、神崎さんの縄を切る


惑いまくる雰囲気の中
聞こえてきた声は


「修学旅行のしおり1248ページ
班員が何者かに拉致られた時の対処法

犯人の手がかりがない場合、まず会話の内容や訛りなどから地元の者かそうでないかを判断しましょう

地元民ではなく更に学生服を着ていた場合1244ページ

考えられるのは、相手も修学旅行生で…旅先でオイタをする輩です」


修学旅行のしおり片手に
ニコリと笑う渚たちだった。


ふふ 王子様方のご登場ってわけね


バッと立ち上がり
笑顔になったカエデ


「皆!!!」

相当に嬉しかったのだろう
今にも走っていきそうな勢いだ。
だがまだ油断は出来ないので
一応カエデと神崎さんを後ろ手に隠す。



来るはずがない。来れるはずがない。
そう考えていたのであろう男は数歩後ずさり冷や汗を流している


「なんで、ココがわかった…!?」


それに答えるかのよう
続ける渚


「土地勘のないその手の輩は拉致した後、遠くへは逃げない
近場で人目につかない場所を探すでしょう

その場合は付録134へ」

バサっと渚は私達に見えるよう
しおりを広げる

「先生がマッハ20で下見した…
拉致実行犯 潜伏対策マップが役立つでしょう」


「「すごいなこの修学旅行のしおり!カンペキな拉致対策だ。

いやーやっぱ修学旅行のしおりは持っとくべきだわ」」


目が点、とはまさにこのことだろうな
普通はあるがはずがない。

修学旅行のしおりに
拉致対策の項目など。


「…で、どーすんの?お兄さん等
こんだけの事してくれたんだ
あんた等の修学旅行はこの後 全部入院だよ」


殺気を放ち額に青筋をたてるカルマ
ありゃキレてるなあ

カルマ、プライド高そうだしなあ


「………フン
中坊がイキがんな」


ドカドカドカドカ!!

その音に優位に立ったかのよう
ニヤリと笑う男
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