赤い光

□2時間目
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チャイムの音が鳴り響く
それを後ろで聞きながら木に寄りかかる



初登校の次の日にいきなりサボりだなんてとんだ素行不良もいいとこだ。


だが無理なもんは無理なのだ



ポケットからタバコとジッポを取り出し、おもむろに火をつける。



「あっれ〜?お姉さんも集会フケたんだ」


すると後ろから聞き覚えのある声がした
声の主の方を振り向かずとも


『赤羽くん…もサボりなんだ。あんな所行けるわけないじゃない』


当然のように隣に寝転ぶので
顔を見なくても分かった。


「まぁね〜。あんなのフケて罰喰らっても痛くも痒くもないよ」


『うん、なんか赤羽くんらしくて納得した』


「え、何それ。俺がいつもフケてるみたいじゃん」


『なに、違うわけ?』


「あってるけどね〜」


やっぱあってるんじゃない。



スマホを取り出し片方の耳にイヤホンをつけて音楽を聴いてる赤羽くんをチラリと覗き見る


本当にイケメンだなあ


『ねぇ、イケメンくん…隣に来て煙たくないの?』


「イケメンくんって…別にへーきだよ。てかお姉さんまだ未成年でしょ?」


『もう二十歳になるからいいのよ。そろそろ、そのお姉さんってのやめない?なんか落ち着かないわ』


ふぅっとタバコをふかす


「うーん、じゃあ遊乃ちゃん。俺のことも名字じゃなくて下の名前で呼んでよ。

あ、君付けは無しね」


『わかった、よろしくカルマ』



携帯灰皿にタバコを押し付け
立ち上がり背伸びをする



『そろそろ戻ろうカルマ。みんな戻ってくる』


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