赤い光

□1時間目
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『………………』

着いたは良いものの
中々ドアを開けずにいた


だって職員室なんて何年ぶりだと思ってんの!?

確かに小学校には通ってた
卒業もしたわ。

でもそれだけなんだもの!!
無理よ!!


い、いや何をビビってるの遊乃
落ち着きなさい、大丈夫よ

ノックしてドアを開くだけ




『ふぅ……し、失礼…しま、す』


中を見渡すと見知った顔と目が合った


『……烏間…』

「久しぶりだな姫龍。時間通りだ。クラスの皆にはもう言ってある、ついて来い。案内する」

『!?あ、あっと…ちょ、まっ…』


文句の1つも言う間もなく早々にクラスに案内しようとする烏間を思い切り引き止める

眉間に皺がより、なんだと一言


なんだもくそもない
こちとら心の準備とやらがまだなんだ

いやそんなもの整うわけもない
19の女が中学生に混じって生活をするのだ。

だが流石にずっと引き止めとくわけにもいかない

私もそこまで子供でもない



『ご、ごめん 緊張しすぎて思わず』

「安心しろ 紹介は俺からする」


それはなんとも有難い
掴んでいた袖を離し大丈夫と呟く


そして歩き出した
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