赤い光
□10時間目
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外は生憎の雨
まぁ、梅雨の時期なのだから当たり前と言えば当たり前だが。
ボーッと窓の外を眺めながらそんなことを考えていると
「おはようございます」
と殺せんせーが入ってきた。
そして早速、転校生の話題を皆にふる
もちろんみんな知っている。
律の時と同様で知らせのメールが烏間から入っている。
だが詳しいことは何も書かれていなかった為、原さんが同じ転校生として何か聞いていないのかを律に尋ねる。
「はい、少しだけ」
と微笑み律は話し出した。
「初期命令では…私と[彼]の同時投入の予定でした。
私が遠距離射撃、彼が肉薄攻撃。
連携して殺せんせーを追い詰めると…
ですが2つの理由でその命令はキャンセルされました。
ひとつは、彼の調整に予定より時間がかかったから。
もうひとつは、私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから」
律の方が圧倒的に劣っていた。
2回目の射撃で殺せんせーの指を飛ばした律が…だ。
殺せんせーや皆の顔が一瞬で変わる。
律の性能では彼のサポートをつとめるには力不足
そこで、各自単独で暗殺を開始。
重要度の下がった律が先に送りこまれた。とのことらしい。
シーンと皆、律を見つめ固まり静まり返る教室。
…彼の"調整"…ねぇ
そんな疑問をよそにガララッと派手な音を立てて教室のドアが開く。
一斉に肩を揺らしドアの方を振り向く生徒達だった。
さて、どんな子が来ることやら楽しみね。