赤い光

□8時間目
1ページ/4ページ


烏間に呼ばれ広間に入る。
ソファーに腰掛け電話をしている烏間を見つけ無言で向かい側に座りタバコに火をつける。


任務に辞退?


そんな言葉が烏間から発せられる。
あぁ…例のスナイパーか。


ため息をつき資料を見つめる烏間


そりゃあ、あの難易度だ。
ほとんどのスナイパーは断ってるだろうな。


引き受けた唯一のスナイパーも辞退となるとこっからは"ただの修学旅行"になるだろう


『んで?話って?』


まぁ大体予想はつくが…
チラと私のタバコを見つめ話し出す


悪かったな。
吸うのは今日はこれが初めてなんだ



「お前が居ながらあの事態はなんだ」


あの事態、というのは
拉致事件のことだろう。


それは確かに私も反省している。
皆、大事には至らなかったものの
下手したら病院送りだったかもしれない。


『…悪かったわよ。まさかあんな事になるなんて私も思ってなかったの…ごめんなさい、次から気をつけるわ』


灰皿にタバコを押し付ける
クズ共を思い出し自然と眉間にシワがよる


「分かっているならいい。話はそれだけだ」


そこでタイミングが良いのか悪いのか
卓球で遊んでいた生徒が烏間を誘う。

それを受けた烏間を見送り
私は広間を後にした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ