赤い光

□6時間目
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「―修学旅行 暗殺計画!!―

2日目と3日目の判別行動時に
プロの狙撃手が狙撃を行う!!

殺せんせーはそれぞれの班を順番に回って付き添う予定!!

各班は狙撃手の配置に最適なスポットへ誘い込むべし!!」




『どう?日程表 見つかった?』

「…ううん」


新幹線とバスで酔って
グロッキーな状態にも関わらず
こちらの会話を聞いてる殺せんせー


「神崎さんは真面目ですからねぇ
独自に日程をまとめていたとは関心です

でもご安心を。
先生手作りのしおりを持てば全て安心」


「「それ持って歩きたくないからまとめてんだよ!!」」


「確にバッグに入れてたのに
…どこかで落としたのかなぁ」



―――



「でもさぁ京都に来た時ぐらい
暗殺の事、忘れたかったよなー

いい景色じゃん
暗殺なんて縁の無い場所でさぁ」


「そうでもないよ杉野
ちょっと寄りたいコースあったんだ
すぐそこのコンビニだよ」


渚に案内された場所には
坂本龍馬の石碑があった。


「1867年 龍馬暗殺
近江屋[おうみや]の跡地ね

さらに歩いてすぐの距離に
本能寺もあるよ。
当時と場所は少しズレてるけど」


『…そうね、1582年の織田信長も
暗殺の一種よ』


「このわずか1キロぐらいの範囲の中でも、ものすごいビッグネームが暗殺されてる

知名度が低い暗殺も含めればまさに数しれず

ずっと日本の中心だったこの街は…
暗殺の聖地でもあるんだ」


「なるほどな〜
言われてみれば、こりゃ立派な暗殺旅行だ」
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