赤い光

□5時間目
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「渚 班の人数そろった?
決まったら学級委員の私か磯貝君に伝えてね」


「……班?」


「忘れたの?来週の修学旅行のよ」



目の前のやり取りを
ぼーっと眺める

修学旅行…か
懐かしい響きだなあ



「まったく…3年生も始まったばかりのこの時期に総決算の修学旅行とは片腹痛い

先生あまり気乗りしません」


言葉とは裏腹
殺せんせーの横には自分の何倍もある大量の荷物が置かれていた


ウキウキじゃねーか!!!


当然のごとくツッこまれる


「…バレましたか
正直先生 君達との旅行が楽しみで仕方ないです」



―――


烏間の周りを囲むように
クラスの皆が座り話を聞いている


「知っての通り来週から京都2泊3日の修学旅行だ

君達の楽しみを極力邪魔はしたくないがこれも任務だ


京都の街は学校内とは段違いに広く複雑
しかも…君達は回るコースを班ごとに決め奴はそれに付き添う予定だ

狙撃手を配置するには絶好の場所
既に国は狙撃のプロ達を手配したそうだ


成功した場合
貢献度に応じて百億円の中から分配される

暗殺向けのコース選びをよろしく頼む」
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