赤い光

□3時間目
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「さて、始めましょうか」



(((((……何を?)))))


そりゃあ、そう思うのも当然だ


殺せんせーが突然何人にも増え
殺せんせーが突然そんな事を言ったもんだから生徒達の心の声は一致しただろう



そんな疑問を解決するように
殺せんせー達は言う。


「学校の中間テストが迫ってきました。

そうそう、そんなわけでこの時間は、

高速強化テスト勉強をおこないます


先生の分身が1人ずつマンツーマンでそれぞれの苦手科目を徹底して復習します」



そんな熱血殺せんせーに歯向かう
生徒1人、寺坂くん


「下らね…ご丁寧に教科別にハチマキとか」


そんな彼の前には
某忍者漫画のハチマキつけた
殺せんせー1人。


「なんで俺だけNARUTOなんだよ!!」


「寺坂君は特別コースです
苦手科目が複数ありますからねぇ

あぁ、姫龍さん。あなたは充分に学力がありますので、出来れば教える側に立ってもらいたいのですが…」



「はいっ!!はいっ、はいっ!!
私!!遊乃ちゃん!私に教えて!!」


殺せんせーの言葉を聞くなり真っ先に食いついたカエデ
その様子が可愛いくて思わず笑ってしまう



『わかった、上手く出来るか分かんないけど頑張るね』



カエデのそばに行き
何がわからないのか早速聞いてみる


「えっと、ここの公式が分かんないんだけど…」


『あぁ、これね。この公式は
ここをこれに当てはめて解いてみて?』


「ふむふむ…なるほど………お、おお!!解けた!!!」


『うん、合ってる。正確
じゃあ次はこれ。さっきのやり方と同じで応用編になるんだけど…』


なんだかんだ、元はA組物分りは良いようで、こちらも苦労しない

少しした頃、いきなり
うわっ!!という驚く声が聞こえた


顔を上げると殺せんせーの分身すべての顔が変に歪んでいる。



「急に暗殺しないで下さいカルマ君!!
それ避けると残像が全部乱れるんです!!」


犯人はカルマか…
ペロッと舌を出し反省する素振りなどない



「意外と繊細なんだこの分身!!」


その光景にふふっと笑ってしまう


「でも先生こんなに分身して体力もつの?」


もっともな疑問だ
そう言えば私も気になっていた



「ご心配なく
1体外で休憩させていますから」


「それむしろ疲れない!?」



本当に楽しいクラス
そんな事を思っていたら



「遊乃ちゃん、すごく楽しそうだね」



目の前のカエデに
優しい顔でそう言われた。
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