赤い光
□2時間目
1ページ/3ページ
登校早々に茅野カエデと言う
可愛らしい女の子に集会だという事を聞かされた。
『集会…か。わかったありがとう。茅野さん』
ふわりと笑って見せると
何故か驚かれた。
「えぇ!?なんで名前知ってるの!?」
『昨日、殺せんせーが出席取ったじゃない?その時に覚えたわ』
「う、ウソ…すごい!!私のことはカエデでいいよ!私も名前で呼んでもいい?」
『喜んで、よろしくねカエデ』
そう言うとるんるんと自分の席へ戻って行った。
その後ろ姿を見て思わず頬が緩む
何だあの子は、妹が出来たみたいですごく可愛いんだが
それにしても集会か
出るか?いや出るわけがない
全校生徒が集まる場所なんてもってのほか。
そうと決まれば逃走だ
いい天気だしそのへんで一服でもしてよう
烏間にバレたらどやされるんだろうが関係ない
集会なんざに行くくらいなら
どやされた方が何十倍もマシだ。
「あれ姫龍さん。おはよう、どこ行く…んですか?」
ワァ…早速バレたよ、素敵だね
『あー……潮田君、おはよう。敬語じゃなくていいよ気軽に名前で呼んで。
えっとー、今から集会でしょ?
全校生徒が集まるわけじゃん。そんなとこ無理なので逃走中』
「あ、アハハ…わかった。僕のことも渚でいいよ。じゃあ遊乃さん見つからないようにね」
苦笑いしながらも手を振る渚は
すごく良い子なんだなと実感しながら私も手を振り返す
よし今度こそ逃走だ。