赤い光

□2時間目
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登校早々に茅野カエデと言う
可愛らしい女の子に集会だという事を聞かされた。


『集会…か。わかったありがとう。茅野さん』


ふわりと笑って見せると
何故か驚かれた。


「えぇ!?なんで名前知ってるの!?」


『昨日、殺せんせーが出席取ったじゃない?その時に覚えたわ』


「う、ウソ…すごい!!私のことはカエデでいいよ!私も名前で呼んでもいい?」


『喜んで、よろしくねカエデ』



そう言うとるんるんと自分の席へ戻って行った。
その後ろ姿を見て思わず頬が緩む

何だあの子は、妹が出来たみたいですごく可愛いんだが



それにしても集会か


出るか?いや出るわけがない
全校生徒が集まる場所なんてもってのほか。


そうと決まれば逃走だ
いい天気だしそのへんで一服でもしてよう



烏間にバレたらどやされるんだろうが関係ない



集会なんざに行くくらいなら
どやされた方が何十倍もマシだ。





「あれ姫龍さん。おはよう、どこ行く…んですか?」



ワァ…早速バレたよ、素敵だね



『あー……潮田君、おはよう。敬語じゃなくていいよ気軽に名前で呼んで。

えっとー、今から集会でしょ?
全校生徒が集まるわけじゃん。そんなとこ無理なので逃走中』


「あ、アハハ…わかった。僕のことも渚でいいよ。じゃあ遊乃さん見つからないようにね」


苦笑いしながらも手を振る渚は
すごく良い子なんだなと実感しながら私も手を振り返す


よし今度こそ逃走だ。
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