赤い光

□0時間目
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ベッドの横の台に置いてあるスマホから無機質な音が鳴る。

寝起きの女がスマホを取り画面を覗き込んだ。その瞬間、眉間にシワがよる


ほんの少し話を聞いたあと
女は突然ガバッと上半身を起こし叫ぶ


『ちょ、ちょっと待ってよ!!
本気で言ってるの!?私はもうそんな歳じゃないわ!!大体無理に決まってるでしょ?19よ!?』


前髪をくしゃりと握り締め
電話の相手に訴える


『…なんとかするって……はぁ分かった、分かったわよ。やるわ』


心底納得がいっていない表情だが
引き受けたようだ。
無言で電話を切りそのままベッドへ放り投げる。



その数秒後に規則正しいバイブ音がスマホから数回聞こえる。


メール受信を知らせる画面を見つめながら女はタバコに火をつけた。




そしてぼそりと呟く。


『本当にやっていけるの、19の私が"中学校生活"だなんて…』


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