あなたと一緒に。

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「浅羽くんって絶対頭いいよね。」

「んー。」

私は、全て集めたプリントを先生に提出して、浅羽くんに私オススメのマンガを約束通り貸してあげた。

早速、浅羽くんは、壁を背にし、いすを横にずらしてマンガを読んでいる。

端の列の特権だ。

…私と浅羽くんは、席が前後ということもあり、けっこう喋るようになった。

話によると、浅羽くんはアニメやマンガがすごい好きなようで、つい最近、漫研にも入部したみたいだ。

…半帰宅部状態みたいだが。

そして、私も実は、かなりのアニメやマンガ好きで、よくマンガの貸し借りをするようになった。

「……。」

(それにしても、マンガを読むだけでも、様になりますなぁ…。)

頬杖をつきながら、浅羽くんを眺める。

…美形はすごい。

バチッ。

「!」

そんなことを考えていたら、ふとこちらを向いた浅羽くんとバッチリ目が合ってしまった。

「何ですか。」

相変わらずの無表情で聞いてくる浅羽くん。

「いや、浅羽くんって、マンガ読むだけでも様になるなぁー、と思って。」

正直に答える私。

「…そうですか。」

…一瞬、浅羽くんが照れたように見えたのは気のせいだろうか。

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