あなたと一緒に。

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「続いて、各教科担当の先生の紹介に移ります。」

ツンツン

ボーと、次々と紹介されていく先生たちを眺めていると、小春が後ろから背中をつついてきた。

何?

小声で尋ねる。

先生にばれたら面倒だからね。

東先生ってどっかのクラス受け持つのかな?

さぁ?

小春たちのクラスの担当にならないかなー

そうなるといいね。あ、東先生だ。

「え!」

私の言葉に反応して、小春がバッと舞台上に顔を向ける。

「古典を担当します。東晃一です。」

東先生、やっぱりかっこいいなぁー

小春がうっとりとした目で東先生を見ている。

(小春、本当に東先生のこと、好きなんだなぁ。)

私は、小春が高1の頃から東先生のことを好きなのを知っていた。

そして、密かに応援していた。

「後、今年は2年4組の担任も担当させてもらえることになりました。よろしくお願いします。」

ワーと、私のクラスの人たちの歓声の混じった拍手が起こる。

私は小春の方を振り向いた。

小春はポカンとした顔でまだ舞台上を見ていた。

「小春、やったね!東先生が担任だよ!」

そう小春に声をかけると、ハッと我にかえったようだった。

そして、「嬉しい…」と呟くと、小春の頬が緩み、すごく幸せそうな表情をした。

「良かったね、小春。」

頭をよしよしと撫でてあげた。

「うん。ありがとう、千秋。」

小春の恋が叶うといいな。

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