陽だまり

□イライラ×出会い×ピエロ
1ページ/3ページ



イライラする


どうせイルミは私のことを”女”という道具としか思っていないのだろう


そうでなければあんなに簡単に”婚約”なんて言葉を承知できるはずが無いし


だから男はあまり好きでないんだ




この世界に来るまでだってそうだった



”女”ただそれだけの道具




”女の癖に調子にのるな”

”女が跡継ぎなんて恥だ”

弱いくせに、弱いくせに、女だからとあいつらは私にそう言った


今じゃそんなことはない。
クロロたちも私に同等の目を向けてくれる
強さを認めてくれる


・・・・・・・・・・・・イルミはあの人たちと同じなのかな?




でも、ガキって言う言葉が一番嫌い



だって、何時までたってもずっと子供として見られ、まるで親のつき物みたいに言われる


あいつらは自分の事を棚に上げて私を罵りあげていた
何が歴史が長いだ。きっとあいつらのせいで全てが潰れていったのだろう







男はあんまり好きじゃない





私に、恋愛だのいらないから
    どうでもいいんだ







過去の消せない記憶
ならせめて、新しい記憶で埋めよう
全てを忘れは出来なくても、書き換えることなんていくらでも出来る







物思いにふけていると ねっとり とした視線が送られてきた。しかも殺気混じりで、だ





『なに?』

うざったくて声をかけた


「クックッ・・君いいねぇ◆」

『キモイ』

「◇ヒドイな〜。僕は奇術師ヒソカだよ」

『・・・・・ユリ』

「いい名前だね。ところで、なにイライラしてるんだい??」

『なんで分かるの』

「奇術師に不可能はないよv
 話だけでも聞くよ◇面白そうだし」

『絶対後者が本音でしょ。でも、話す』


イライラを殺し以外で適当に発散したい







私の言葉にピエロは愉しそうに笑いながら答えた




「ならあそこの店で聞くよ◆」











次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ