陽だまり
□イライラ×出会い×ピエロ
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イライラする
どうせイルミは私のことを”女”という道具としか思っていないのだろう
そうでなければあんなに簡単に”婚約”なんて言葉を承知できるはずが無いし
だから男はあまり好きでないんだ
この世界に来るまでだってそうだった
”女”ただそれだけの道具
”女の癖に調子にのるな”
”女が跡継ぎなんて恥だ”
弱いくせに、弱いくせに、女だからとあいつらは私にそう言った
今じゃそんなことはない。
クロロたちも私に同等の目を向けてくれる
強さを認めてくれる
・・・・・・・・・・・・イルミはあの人たちと同じなのかな?
でも、ガキって言う言葉が一番嫌い
だって、何時までたってもずっと子供として見られ、まるで親のつき物みたいに言われる
あいつらは自分の事を棚に上げて私を罵りあげていた
何が歴史が長いだ。きっとあいつらのせいで全てが潰れていったのだろう
男はあんまり好きじゃない
私に、恋愛だのいらないから
どうでもいいんだ
過去の消せない記憶
ならせめて、新しい記憶で埋めよう
全てを忘れは出来なくても、書き換えることなんていくらでも出来る
物思いにふけていると ねっとり とした視線が送られてきた。しかも殺気混じりで、だ
『なに?』
うざったくて声をかけた
「クックッ・・君いいねぇ◆」
『キモイ』
「◇ヒドイな〜。僕は奇術師ヒソカだよ」
『・・・・・ユリ』
「いい名前だね。ところで、なにイライラしてるんだい??」
『なんで分かるの』
「奇術師に不可能はないよv
話だけでも聞くよ◇面白そうだし」
『絶対後者が本音でしょ。でも、話す』
イライラを殺し以外で適当に発散したい
私の言葉にピエロは愉しそうに笑いながら答えた
「ならあそこの店で聞くよ◆」
。