Cherry

□Max's girl
4ページ/6ページ





***への愛しい思いと、自分への呆れと怒り。



たくさんの思いに、僕はたまらず彼女の唇にキスをした。



***の顎を軽く持ち上げて、優しく触れるように。



顔を離すと、***は目を大きく見開いて僕を見る。





「あのドラマのキスは愛のないキス」


「……え?」


「今のキスは…、」


「……愛が…あるの?」


「……当たり前です」





***は優しく笑った。



左側にだけできるえくぼ。


くりんとした大きな瞳が、一瞬にして細くなる。



僕としたことが、目が離せないほど見とれてしまう。




その結果、ちゅっと音がしたと思えば彼女は僕に不意打ちのキス。





「……私からも」





…―愛のあるキス



自慢げにほほ笑みながら、***は僕の膝の上に乗って僕の首に腕を回す。





「ありがたく思ってね、チャンミン」





くっはは



結局君は気が強い。



君の気は負けしらずだ。



でも、その瞳の奥に存在する寂しがり屋さんな君も、僕は忘れないよ。





覚えといて、***。



どんな***だって全部全部愛してるし、全部全部僕のもの―…





……なんーて



らしくないことを思っている、***の彼氏のシム・チャンミンです。













僕の彼女においては
わりと
寂しがり屋なとこも
忘れてはいけません








_
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ