Cherry
□Max's girl
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なぜか腰に手を当てて僕を睨みつけている、やっと会えた僕の彼女。
その眼差しは、はっきり言って怖くはないけど。
なにか強いものをしんしんと感じる。
「……***?どうしたんです?いつもよりかわいくないですよ?」
「…………」
「……***?」
「……あの…ねぇ…」
かわいいことに変わりはないにしろ、いちおうそれはドスの効いた声。
彼女は少しでも僕に近づくようにそのまま背伸びをして、僕に唾を飛ばす。
「あのね…!私、彼女だよね!?私っていう彼女がいるのよね!?チャンミンには!」
「……はい?」
「じゃあなんで!?なんでチューするのぉ!」
しかもディープ!
一言付け足して、頬を膨らませる***。
突然の騒がしさの後には、怖いほどの静けさがやって来る。
***の片手には、僕が主演したドラマのDVD。
「……はぁ…」
なんとなくわかってはいたけど。
僕は眉をしかめて、小さく溜め息をついた。
……僕の彼女は、とても気が強い女性なんです。
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