Cherry
□Max's girl
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***への愛しい思いと、自分への呆れと怒り。
たくさんの思いに、僕はたまらず彼女の唇にキスをした。
***の顎を軽く持ち上げて、優しく触れるように。
顔を離すと、***は目を大きく見開いて僕を見る。
「あのドラマのキスは愛のないキス」
「……え?」
「今のキスは…、」
「……愛が…あるの?」
「……当たり前です」
***は優しく笑った。
左側にだけできるえくぼ。
くりんとした大きな瞳が、一瞬にして細くなる。
僕としたことが、目が離せないほど見とれてしまう。
その結果、ちゅっと音がしたと思えば彼女は僕に不意打ちのキス。
「……私からも」
…―愛のあるキス
自慢げにほほ笑みながら、***は僕の膝の上に乗って僕の首に腕を回す。
「ありがたく思ってね、チャンミン」
くっはは
結局君は気が強い。
君の気は負けしらずだ。
でも、その瞳の奥に存在する寂しがり屋さんな君も、僕は忘れないよ。
覚えといて、***。
どんな***だって全部全部愛してるし、全部全部僕のもの―…
……なんーて
らしくないことを思っている、***の彼氏のシム・チャンミンです。
僕の彼女においては
わりと
寂しがり屋なとこも
忘れてはいけません
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