Strawberry
□Relief from you
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「……ごめん」
「……えっ」
「……ごめんなさい、***…」
そう言ってチャンミンは私の肩に顔をうめた。
私よりも年上で、私よりもずっと体も大きなはずなのに、今はまるで生まれたばかりの子犬のよう。
もしかしたら1番つらかったのは私でも他の誰でもない、チャンミン自身だったのかもしれない。
ふんわりと、チャンミンの髪の毛からチャンミン臭が漂う。
これが私の、大好きな人の香り。
「……チャンミンっていい香り」
「……***だって、思ったよりもいい香りですよ」
そう言いながら顔を上げたチャンミンと、自然に目が合う。
「思ったよりも?」
「……じゃあ、予想以上に」
「意味変わった感じしな〜い」
私たちは、お互いに何かを与え合うように笑い合う。
頭を下げ肩を震わせて、静かに笑うチャンミンは、また頭を上げると再び申し訳なさそうに言った。
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