Strawberry
□Relief from you
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「……バカチャンミン」
もう私たち終わりなのかなぁ…、なんて
思っちゃったり
でも実際……
「……あんたはバカか」
……うん
……気を取り直して、もう一度。
でも実際……
「……おい。そうゆうことは、心の中で言ってくださいよ。お?」
独り言なんて言ってるから気持ち悪がられるんだ、僕に。
この嫌みったらしい言い方。
少し方向が変われば、後ろで雷が落ちそうな声のトーン。
……聞き覚えがある。
私は恐る恐る後ろの玄関を振り向いた。
そこにいたのは、
やっぱり…
いや、ありえないけど…
「チャンミン!」
「……うるさい。あんたは本当に女か?」
ありえないほど長い足に、ワックスがとれて元の意味不明なテンパに戻っている髪。
いつの間にか誰よりも胸板が厚くなっていて、それに比例して腕も逞しくなったようだ。
どんなに毒舌でも、私にはかっこよく見えてしまうシム・チャンミン。
チャンミンは勝手に中に入ってくると、私の目の前にどかんと座った。
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