Strawberry
□Relief from you
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「……チャンミン?」
「はい」
「本当に…チャンミン?」
「そう、僕はバカチャンミン」
「……聞いてたの?」
「もちろん。バカチャンミンから君の独り言までぜ〜んぶね」
私より30センチも背が高いチャンミンは、座っていてもなお、私を見下ろしている。
「え?言ってた?私、心の中で言ったつもりだったんだけど…」
「なにが」
「……独り…言…」
「言い訳はあまり好きじゃありませんね、僕」
「うっ」
……言い訳じゃないもん
そんな言い訳の言い訳を、天下のチャンミン様に向かって言えるわけがない。
私がショボンとしていると、例の雑誌に気付いたチャンミン。
やっぱり…
そう呟きながら身を屈めて私を覗き込んだ。
毒舌には似合わない大きな瞳に、今にも吸い込まれてしまいそう。
「……どうせ、今まで泣いていたんでしょ?」
「……え?」
「……目、真っ赤」
チャンミンは、眉毛を八の字に曲げ困ったようにほほ笑む。
さっきとは打って変わった優しい瞳。
……ううん、私が気づけないだけで、チャンミンの心はいつでも優しいまんまだよ。
わかってる。
わかってるから私…
チャンミンが大好きだから私…
さっきまでこんなにも締め付けられていた胸が、今こんなにも温かい―…
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