Strawberry
□相性占い
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ちょっとだけ、ちょーっとだけ、本当にチラッとチャンミンの顔を見る。
いつものツンとした顔のまんま、私を見下している彼。
そんじょそこらの男のように、優しい笑顔を浮かべてるわけじゃない。優しく頭をなでてくれるわけでもない。
それでも、チャンミンの瞳や心は、きっと優しさで溢れている。
「……そうだね。ありがとう、チャンミン」
私はただ、チャンミンの顔を見上げて言った。
チャンミンはまた、ため息をついて雑誌を開こうとした。
それを私は全身で止める。
「待って!」
「……なに」
「さっきの発言から言うとですね、チャンミンは私のことが大好、」
「うるさいよ」
「あだっ」
顔色ひとつ変えないで、私の額にデコピンしたチャンミン。
そのまま顔を上げて、チャンミンの顔をちょっと睨みつける。
チャンミンは少し笑って、まだひりひりしてる私のオデコにキスをした。
「……さっきの発言撤回。好きじゃありません、***のこと」
「えぇっ!?」
「愛してます」
占いがどうなろうが、相性最悪だろうが、互いに思い合ってる。
まだまだ子供の私には、よくわからないけど。
それだけで十分で、それだけでよくて。
……あー、胃が痛いよぉ、チャンミンのことが好きすぎて
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