Strawberry
□相性占い
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「……ねぇ、チャンミン」
「…………」
「ねーえっ!チャ、」
「うるさい、しつこい、暑苦しい」
「うおっ」
やっと言葉を発してくれたチャンミン。
なんだかうれしくなって、笑顔でチャンミンを見つめてる私に、当のチャンミンは大きなため息をつきながら雑誌をペシッと閉じた。
そして私が持っていた相性占いの本も、パッと取り上げてペシッと閉じる。
本を持っていた手はそのまんまに、私は呆然とチャンミンを見上げた。
そんなチャンミンは、眉間にシワを寄せていて。
私はハッとしてチャンミンから目を離す。
「ご、ごめんチャンミン。しつこかった?」
「はい。それはもう」
「ごめんなさい。……怒らないで?」
「いや、怒ります」
……やばい。
やらかした。
チャンミンは怒ると、誰も近づけなくなるほど怖い、というのを聞いたことがある。
『無言の圧』というもので目で深くを語ってくるのだとか。
私は、どうすればいいのかわからなくなり、うつむく。
突然チャンミンは、そんな私をよそに占い辞書をゴミ箱に捨てた。
「あ、ちょ!それ!」
「占いなんて信じるのか、あんたは」
「……だって」
「しょせん、占いは占いですから」
「でも…♡、さぁ?」
「僕は君が好き、君は僕が好き、それだけでいいだろ」
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