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□自分だけ見てほしい
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姫は物心着いたころから幸村の元で小姓として働いている
もちろん戦えるため小刀は常備している
六郎とは長い付き合いなため姫は六郎を兄のように慕っている
『六郎!幸村様のお茶入れてくるね。』
「わかりました。お願いします。」
こんなやり取りは日常茶飯事なわけで、詰まるところ佐助よりも六郎といる時間の方が長い
ある日のこと
幸村の部屋を掃除していた
ある程度片付いてきたところで外に干しておいた布団を取りに外にでた
姫は布団をぱたぱたと叩く
その時任務が一段落ついたのか遠くから佐助が歩いてくる
「姫……っ!?」
姫を呼んだとき六郎が姫の元にちょうどきた
そしてあり得ない光景を目の当たりにする
六郎が姫に顔を近づけて今にも口づけをしてしまいそうな雰囲気である
何がなんだかわからず佐助は頭が真っ白になりその場から静かに立ち去った
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