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□いつだって自分だけ
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『埒が明かないよー!!!』
事の発端は幸村様の土地に徳川の忍が攻め混んできたことから始まる
忍であるわたしはさっきから佐助とずっと応戦してるんだけど
とにかく数が多い
そして文頭に至る
しかし数が多いだけで手練れと言うわけではないから体力は減るが倒すのにはさほど問題はない
ある程度片付いて一息ついていると背後からがさっ!!という音と共に徳川の忍が刀を降り下ろしてきた
とっさのことに小刀で刀を受け止める
『…っ!!……きゃぁっ!!』
気を抜いていたこともあり男の力にかなわず突き飛ばされた
「姫!?」
佐助の心配する声が聞こえる
『げほっ…っいったぁ……。』
受け身がとれず予想以上に身体が痛い
「もらったぁぁぁあああ!!!」
私を突き飛ばした忍がまた刀を振り上げてきた
防ごうにも身体が動かず目をきつく瞑る
しかし次の瞬間聞こえてきたのはどごっ!!という鈍い音と「ぐぁっ!!」という徳川の忍の声だった
『………え??』
いつまでたっても、痛みが襲ってこないのでそーっと目を開けてみた
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