大ヒロ 2

□DARKSIDE OF LOVE
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*****


目を覚まして、大ちゃんを探す。

体が痛い。
腰がだるくて、肩や脚の関節が軋む感じがする。


大ちゃんは窓辺で煙草を吸いながら外を見ていた。

「大ちゃん…」

掠れた自分の声に驚く。
昨夜ムリに声を出したからだろうか。

そんな小さな声でも、大ちゃんは気づいてくれた。

酷いことをされたのに、大ちゃんが傍にいたことにほっとする。

「大丈夫?」

ベッドの端に座って優しく頬を撫でてくれる。

気持ちよくて、オレはもう一度目を閉じた。


少し低めの体温。
愛しい大ちゃんの温度。

それだけで、もう昨夜のことはどうでもいい。


DVから逃れられない人もこんな感じなのかな、なんて思ったけど。

それでもいい。

大ちゃんが好き。
どうしようもないくらいに、オレは大ちゃんのことが好きだから。

もうずっと。
一生離れたくなんかないから。




end.
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