大ヒロ 2

□BLIND
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君の言いたいことなんてわかってる。

今まで僕を避けるようにしていた君が
今日ここに来た理由も。


何年君だけを見てきたと思ってるの?



嬉しそうに笑う君の顔がいつでも大好きだった。

君が笑ってくれるならどんなことだってできると思っていたのに。


どうして僕は、こんなに君を苦しめてるのだろう。


君が迷い続けて、疲れてるのに無理して笑ってくれてることを知っていて。

なのに気づかないふりをしていた自分勝手な僕を君は許してくれるだろうか。



「……ヒロ」

沈黙を破って名前を呼ぶと君の優しい瞳が僕を捉えた。


僕が一番聞きたくない言葉で君が幸せになってくれるなら喜んで言ってあげる。


「access…終わりにしようか」

君は少し驚いたように。

でも安心したように、少しだけ淋しそうに笑って頷いた。


本当はずっとわかってたんだよ。
君の綺麗な瞳にもう僕は映っていない。

だけど気づかないふりをしていた。

君を放したくない。離れたくないから。


ごめんね。悩ませて。

せめて僕の方から言わせて。
優しい君に僕を悲しませる言葉は言わせたくないから。


今までありがとう。

僕という目隠しは外してあげるよ。

ずっと、前だけ見ていられるように。




end.
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