その途中…
□◎第34話・魔の手◎
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確実に
近付いている
タイムリミット
◎魔の手◎
短い冬休みが終わり、残りは卒業を待つのみとなった。
しかし、高校3年生の僕には、まだやることがあった。
「つくねー。いい加減、目星つけないとやばいぞー?お前ホントに就職する気あんのかー?」
「はぁ……」
僕は、しらたき先生から求人表を受け取り、席に戻った。
「つっく。進路?」
「あ、大根…。そう、やりたいことなくてさ…。フリーターは嫌けどさぁ…」
「そっかぁ」
僕は未だに進路を考えてはいなかった。
というか考えられなかった。
大根のこともあってか……。
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