花束
□ノボウギク
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病院通りの片隅に、一際賑わうお花屋さんがあります。
今回は、そんなお花屋さんの長男で、高校3年生のコンニャク君のお話です。
〜薔薇のある花屋〜
―ノボウギク―
そのお花屋さんは、お客様へのサービスがとても好評だとのこと。
なんと、その日のお客様の気持ちを察して
その人にあった花をサービスしてくれるのです。
その日、レジでうなだれるように店番をしていたコンニャク。
そこへ、一人の少女が店やってきました。
「こんにちは」
「あら、いらっしゃい蓮華ちゃん。今日いつものお花かしら?」
店先にいた母と話す女の子。
話す内容から女の子は常連さんだろうと、コンニャクは察した。
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