おでんと、愉快な仲間達
□麺の中心で、日清を叫ぶ
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恋は、一方通行だから周りが見えなくなる。
だから俺は、君を見つけるのに時間がかかってしまったんだ。
君は、ずっと俺の隣にいてくれたのにな…。
『麺の中心で、日清を叫ぶ』
〜僕等の始まる恋〜
大根さんにフラれたとき、俺は案外キッパリ諦められたのが不思議でたまらなかった。
あんなに想っていたのに…好きだったのに……
どうしてだろうか…。
「おーい、日清〜」
教室でボーっとしていると、担任のしらたき先生が俺を呼んだ。
はぁ…。
どうせまた、雑用なんだろうな。
クラス委員だからってさぁ…雑用係じゃないんだぞ、俺はっ!!
「なんスカ?」
俺は、先生を見て言った。
『めんどくさい』という気持ちを、悟られない様に。
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