その途中…
□◎第30話・それぞれの心境◎
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しばらくの沈黙が続き、それを破ったのは俺だった。
「…もしかしからよぉ、つっく……」
「…病気の事、気付いたのかも」
大根が冷静な顔で言った。
俺と豆腐は大根を見つめた。
「で、でも…誰も言ってないはずだろ?ちくわ達は大掃除で職員室に閉じこもりっぱなしだし…。第一、そんなこと言わねぇだろ?」
「うん………」
また沈黙がはしった。
気付かれた?
つっくって、こんな鋭い奴だったっけ?
結構、うといイメージが…。
「……私、何か飲み物入れてくるね!」
「うん…」
大根さんが飲み物を取りに行き、また会話がなくなり沈黙になった。
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