その途中…
□◎第44話・俺の光◎
1ページ/7ページ
君を好きになって
俺の世界は
輝いた
◎俺の光◎
気がつくと、辺りは闇に包まれていた。
私は、つっく達と約束した、あの海へと来ていた。
『このまま、闇に溶けてしまってもいい』
今の私の頭の中には、この言葉がこだましていて…。
苦しみから逃げたくて、前へ進んだ。
海水が、私の足をひっぱるかのように押し寄せては、ひいていく。
足に感じる海の水の冷たさなんか、気にしない。
膝まで水が漬かるくらいのところで、後ろから水を蹴る音がした。
「…待ったっ!!!」
不意に腕をひかれ、体が後ろにさがった。
「大根さん!?な、何してるの…!?」
「……日…清……君?」
後ろを見ると、汗だくの日清君がいた。
_