11/23の日記

23:54
22日 さんしょう(健康、魅惑)/23日 みかん(あなたは純潔です、花嫁の喜び、清純)
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 ロマージュは、異国から訪れたらしい。
 健康的に焼けた肌は、琥珀のようにつややかで。
 激しい動きに躍る髪は、小鳥のようにかろやかで。
 飛翔亭に入り浸る男性のみならず、女性の視線をもくぎづけにする。
 柔らかい手のしなりには、女性特有のなまめかしさを含めつつも、健康的な明るさも見せる。
 前に彼女が言っていたことを思い出しながら、エリーはヨーグルリンクを飲む。
 生きるために踊る。
 必要とされているから留まる。
 その覚悟と危うさが、ロマージュの踊りを更に魅力的なものにしていると思う。
 自然、ある人物の姿を重ねて見てしまう。
「マルローネさん、みたい……」
 今はどこにいるかは分からない。
 でも、きっといつかしかるべき時に、命の恩人と出会うだろう。
 そのあとにどうなるかは分からないが、自分らしさを見つけて行こうと思う。
 本来なら決して相入れない、二つの要素。生きるすべから楽しむすべへ。
 蝶のようなロマージュを眺め、エリーは憧憬のため息をついた。


 昨日の分です。
 体調は……まあ、咳は治まりましたよー(゚∀゚)ノ


 特別な衣装は、心を特別にしてくれる。
 花嫁衣装を身に纏い、エリーは淡いため息をついた。
 ため息すら、桃のような甘い香りがしそうだ。
 長い長い道のりだった。
 一方的に喧嘩をすることはあっても、絶望的な状態に悪化することはなく。
 若さゆえの傍若無人な愛にさえ、誠実な愛を返される。
 時には、自分を卑下することもあった。
 こんな小娘が、人生を悟った相手に、何ができるのだろうか、と。
 悩んで悩んで、壊れかけた。
 今でも決して悩まないわけではない。
 しかし、彼の言葉を思い出すと、何かしようという方向に考えが向く。
 路傍の花が、心を癒すように。
 嫌われ者の雑草が、体を癒すように。
 どんなに小さな存在でも、与える影響は無限大に広がっている。
 と、言ってくれた。
 空のように全てを包む彼を、包める存在になりたい。
 その一歩を今日、踏み出す。
 今日のため、慣れないハイヒールと格闘した。
 この世で最も美しい者にしてくれた化粧に、ときめいたりもした。
 重なり続ける特別なことが、これからの劇的変化を告げる。
 何羽もの白い鳩が、青い空へと解き放たれた。

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01:00
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調子悪くて寝てたら、寝過ごした_| ̄|○

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