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□拓蘭
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明日は特別な日



今日から春休みの雷門中
春休みはすべての部活動が停止にされる

まあ、しないところもあるけど



今年のサッカー部は、




旅行だ!!




さかのぼること3週間前


「あーそういえば、もう春休みだな」

「そうですねー」

「ちゅーか、もうおれら3年になるわけ?」

「はやいですねえ」


なんだかのんきな会話しているなあ、て思ったら、そういえば春休み


毎年俺と神童は3日の休みを取って、旅行に行っている


ちなみに小学校の卒業旅行は1週間でパリ、去年は近場で香港だった



え?神童の金だろって?
まさか、俺もちゃんと金出してるよ


神童ほどじゃないが、俺も一応跡取り息子!


「なあ、霧野。今年はどこに行く?」


毎年繰り広げられる会話
まあ、俺たちにとっては普通なんが、
1年にとっては珍しい会話らしい

聞き耳を立てている


「そうだなあ…あ、俺のんびり温泉行きたい!」


俺の親父は温泉が嫌いだ
なんで、みんなで一緒にはいらなくてはいけないんだ、と入る前に散々言う


だから最近は行っていなかった


「温泉か…じゃあ、国内のほうがいいな」

「だな。国内…うーん…あ!」

「国内…あ!」


「「九州行こう!」」



二人の意見が重なるのも毎年のこと
俺らはなんだかんだ言って、意見が合う

「九州ですか!?いいなあ…」

ちゃっかり聞いていた松風が話に入ってくる

「お前も行きたいのか」

「はい、だってあきねえはアメリカの彼氏に会いに行くとか言ってるんですよ…」



「それは…辛いな。」


「はい、だから俺も行きたいです!」

「あ、天馬だけうるいよ!僕も行きたいです!!」


西園が小さい体でぴょんぴょん跳ねる

そういえば、こいつ身長伸びたのかな…



「もう、みんなしてえ…先輩たちが困ってるじゃない」


空野がなだめる

「とかいって、葵はマネージャーの先輩たちよ旅行に行くじゃないか!」

「い、いいでしょ、別に!天馬には関係ないもん」


「なあ、神童。今年はみんなで、いかないか」

「奇遇だな。俺も思った」




((なんか、可哀想だし…))



ってことで結局みんな(マネージャーは抜き)で旅行に行くことになった

まあ、強制参加ではないから何人か来ていないけど


とまあ、目的地はまず、博多
新幹線で向かう


さすが、というほどに新幹線内はうるさい

一両貸し切っていて本当によかった


「うわあ!!!またまけたあー!!」
「あはは、天馬弱すぎなんだよ!」


1年グループは仲よくトランプ
かわいらしいな


「うわっやべえ!!」
「ちゅーか、なんでそんなできるんだよ!!」

2年のトリオはみんなでゲーム
速水が強いみたいで。2対1で戦っている


俺たちはのんびりお菓子をたべながら談笑


まあ、新幹線内だとやれることはかぎられているからな。


「そろそろ、だな」

「なにがだ?」

突然立ち上がった神童



「みんな!今日の部屋割りを発表するぞ」


神童が話しだした瞬間全員しーん…
さすがサッカー部!
キャプテンの言うことだけは守る





で、結果がこんなかんじ

505→天馬、剣城、西園
506→狩屋、影山、速水、浜野
507→倉間、南沢
508→神童、俺


「なんで南沢先輩がいるんだよ!」

倉間の反論

「南沢先輩が、どこからか情報を手に入れたらしく…博多で合流予定なんだ」


落ち込む倉間

まじ小さいw












「きたぜーっ!は・か・た!」

「福岡初上陸いえーい!」


相変わらずテンションが高い…
狩屋は酔ってダウン

意外と乗り物に弱いらしい



「じゃあ、ここから自由行動な。みんな携帯はもっているだろうから、それで連絡をとるように」


はーいと、良いお返事を聞いてから解散


やっと静かになった

「あ、倉間!」

浜野たちと行こうとする倉間を呼びとめる


「…なんだ?」

「倉間はここにいろ」


神童が命令
倉間はやっぱり頭1個分ぐらい小さい


「はあ!?なんでだよ!!」


反論しても小さい


「だって、お前小さいから…」

「身長関係ないだろ!」


いきなり倉間の上に人が覆いかぶさる


「おーおー、相変わらずちっさいのに、よく声が出るな」

「うげえ、南沢先輩…」

「うげえ、はないだろ」

「じゃあ、倉間をよろしくお願いします、南沢先輩」


散々な言われ様の南沢先輩に倉間を預けて、俺と神童は博多の街へ出た





「いやだあああああああああああ」


倉間の声が聞こえたのは、きのせいだな、きっと

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