book

□拓蘭
1ページ/1ページ

神童side



「霧野先輩っ♪」

「なんだ、狩屋」

部活の休憩中
コートの端で二人が絡み出す

最近霧野と狩屋は仲がいい
ずっと不思議だった
あんなに仲が悪かった二人なのに
どうして
こんなに仲良くなったんだろう


なんか、霧野を取られて…





寂しい?



あ、狩屋が霧野の髪ゴムを取った

「あ、おい狩屋!髪ゴム返せ!!」

「ははっ先輩そっちの方が女子にみえて可愛いですよっ」

「うるさい!さっさと返せ、ばか!」


あんな風に言っているけど、実際は楽しそう
あんなに狩屋のことを嫌っていたのに…

二人は走り回る

すぐに霧野が追いついた


「うっわ…意外と先輩足速いし…むかつく」

「ばーか、先輩を甘く見るなよ」

「…なにそれ」


うわっ
狩屋が霧野に抱きつく


「ちょ、やめろよ!」

「そんなんじゃ抵抗になりませんって、先輩」

「うっさい!」


確かに、霧野は抵抗しながらも顔が赤い



俺は…霧野を取られて…













むかついている?











あ、休憩が終わった

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ