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□拓蘭
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神童side
「霧野先輩っ♪」
「なんだ、狩屋」
部活の休憩中
コートの端で二人が絡み出す
最近霧野と狩屋は仲がいい
ずっと不思議だった
あんなに仲が悪かった二人なのに
どうして
こんなに仲良くなったんだろう
なんか、霧野を取られて…
寂しい?
あ、狩屋が霧野の髪ゴムを取った
「あ、おい狩屋!髪ゴム返せ!!」
「ははっ先輩そっちの方が女子にみえて可愛いですよっ」
「うるさい!さっさと返せ、ばか!」
あんな風に言っているけど、実際は楽しそう
あんなに狩屋のことを嫌っていたのに…
二人は走り回る
すぐに霧野が追いついた
「うっわ…意外と先輩足速いし…むかつく」
「ばーか、先輩を甘く見るなよ」
「…なにそれ」
うわっ
狩屋が霧野に抱きつく
「ちょ、やめろよ!」
「そんなんじゃ抵抗になりませんって、先輩」
「うっさい!」
確かに、霧野は抵抗しながらも顔が赤い
俺は…霧野を取られて…
むかついている?
あ、休憩が終わった