短編小説A

□時機夜会
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夜風に髪が靡く。


少し、肌寒い。


あれから1年がたった。


何かを噛み締めるように空を見ていたが、風が強くなってきた為、部屋に戻る事にした。






―パタン……。



一瞬の静寂。


優しく体を受け止めるベッドに腰を降ろした。



―カチ、カチ、カチ……。



先を急かすように時を刻む秒針。


それを完全に無視して意識は過去へ過去へと戻る。


瞳を閉じた……。










時機夜会


 
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