短編小説A

□ガイ様華麗にお星様になる
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今日もガイの不幸な一日が始まる……。


前回からタイトルヤバくないか?byガイ。


気のせいです。by管理人。










ガイ様華麗にお星様になる










「ガイってさ、結構体力あるよな?」


出発前の一時、ルークのそんな一言から始まった。


「体力がある……という事は、一般人より頑丈って事ですよね♪」

「だよな」

「という事は、多少の実験は、全然平気ですよね♪」

「多分な」


ガイ本人が口を挟む暇などなく、話が転がっていく。

無理にでも止めなければ、大変な事になるだろう。

が、少し遅かった。


「では、今日の戦闘はルークと女性陣に任せます。ガイを借りますね」

「おう、いいぜ」

「ちょっと待てー!」

「ガイもノリノリな様で助かります♪」

「ガイ、ノリノリも良いけど、無茶すんなよ」

「……(泣)」


現在の彼の発言は、全て無視されるようだ。



そんなこんなでルーク達はケテルブルクに来ていた。


「寒い……」

「寒いわね」

「寒いですね」

「寒いな」

「寒いよぉ」

「寒いですわね」

「寒いですのー」


吹雪く中、彼らは全員『水着』だった。

スパに行くから、とかスパに行ったから、という理由ではない。

ただ何だか着なければいけないような気がしたからだ。


「では、ここからは自由行動でよろしいですか?」

「んじゃ、また後でな」

「ガイ……頑張ってね!!」


そう言い残し、走り去るティア。


「頑張って下さいませ。報告を楽しみに待っていますわ」

「うん。楽しみ〜♪」

「楽しみですの!」


こうして、ホテルの前で別れた。


「ちょっと待て、ルーク」

「何だよ」

「俺を一人にするな」

「ジェイドがいるから一人じゃないだろ」


ガイが言いたいのは、そういう事ではない。




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