短編小説A
□ガイ様華麗に殺人事件
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事件は突然起こった。
とある街の宿屋の食堂で……。
犯人は一体、誰?
ガイ様華麗に殺人事件
食堂で倒れているガイを発見したのは、ミュウだった。
「ごっ、ご主人様!ガイさんが死んでるですのー!」
そう叫びながら、何故かガイにミュウアタックをしている。
……日頃の恨み?(謎)
ミュウの声に全員が集まった。
「これはこれは」
興味深げに倒れているガイを眺めるジェイド。
「ガイー、しっかりしろー!」
取り乱すルーク。
「てか、ライフボトル……」
こっそりつっこむアニス。
「これは、他殺ね」
「ティア。何だか探偵みたいですわね」
のんびりムード(?)なティアとナタリア。
「他殺?じゃ、犯人を探さな――……」
ルークの言葉が止まった。
全員の目がジェイドに向けられる。
「犯人は、ジェイドだ!」
「怪しいもんね☆」
「ルークもアニスも酷いですね〜」
わざとらしく嘘泣きのような仕草をする。
そんな事を思っているはずがない。
「適当な推理はいけないわ。推理小説にしろ、二時間ドラマにしろ、怪しい人物は、殺されるのよ!」
「それ、私も見た事がありますわ」
ティアの熱弁にナタリアが頷く。
(ジェイド(大佐)が殺される……?)
その光景を想像してみた。
「有り得ないな」
「有り得ないね」
「有り得ないわね」
「有り得ないですわね」
「……本当に犯人になって差し上げましょうか?」
「Σ!!」
今の笑みがあまりに怖かったから、瞬時に目を逸らした。
「こ、こういう時は、被害者について調べよう!」
「えと、被害者はガイだよね!」
慌てて口にした言葉にアニスが続く。
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