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□愛があれば!!
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私はお湯を注いだポットを持った耀の後を、お盆に急須を乗せて運びつつ追いかける。
ソファに戻って2人でお茶を飲む。「やあーっぱり我のお茶は最高あるな!!」
とにこにこしている耀の横顔は
やっぱりどうやっても仙人には見えなくてまた吹き出しそうになるのを堪える。
こうやって2人で何をするでもなく、ただまったりする時間も私は結構好きだ。
1日の疲れや日々の嫌なことも、忘れられなくたって
その、なんというか・・・
耀がいれば、なんだか大丈夫な気がする・・・と、いうか何というか。
とにかく私はなんやかんや言っても結局耀といる時が一番幸せなのだ。
そんな小さな幸せを感じながら暖かいお茶にほっこりしていると
ふわり、と左頬に暖かいものを感じる。
少し驚いて耀を見ると、静かに微笑んで
「かなで、好きあるよ。
愛してるある。」
・・・・・・・・やられた。
いきなりそんな顔にそんな言葉なんて、反則だ。
「顔、真っ赤あるよ」
とからかわれれば、
「うるさいっ」
とむきになって返す。
形成逆転――か
やっぱり耀には敵わない。
あんまり隣でによによしているから
「第一私と耀じゃ年の差がありすぎるよ。えっと・・・・3984歳差??
って、うわっ!!改めて考えたらすごっ」
と照れ隠しを吐いてみる。