PandoraHearts
□なんなんだこいつは!
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(かなり管理人の妄想劇がすごいことになっているので気をつけてください。)
ラトウィッジ校…そこは貴族の子息子女が通うところ。
の、はずなのにここに一人堂々と変態行為を続ける女子生徒がいた。
『エリオットー!今日のパンツは何色ー!』
「誰が言うか!このバカもん!」
そして今日も追いかけっこが始まる。
エリオット=ナイトレイ…四大公爵家の一つであるナイトレイの子息。
しかし、ナイトレイといえば英雄と言われた裏に嫌疑などがある家名。近づかない者も多い。
はずだったのに、いつしかストーカーしてくる女子生徒が出たのだ。
それが++++=****である。
第四学年に上がると同時にその行動が始まったことに疑問を覚えていたエリオットだが日々の慣れというものか、逃げるだけの日々になっていた。
『エリオットー!』
「来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
エリオットのその断末魔を聞いて飛び出してくるのは教師たち。
「++++ちゃん、やめなさい!」
『いーやーはーなーせー!』
そのまま指導室まで無事連行されましたとさ。
「なんなんだ、あいつは」
処変わって男子寮の一室。
エリオットとその従者であるリーオが使っている一室である。
「文句言ってもどうにもならないよ」
「大体、なんで学年上がった途端にあんなの沸いたんだ…」
「エリオットが何かしたとか、ぷくく」
わざとエリオットを苛立たせるような言葉を言ってリーオは自室へ戻っていってしまった。
しかし、普段のエリオットならキレるものを今回は真剣に悩んでいる。
「何か…何か…いや、何もしてねぇ…はずだ」
ましてや相手に自己紹介されるまで誰だか知らなかったんだ。知るわけがない。
図書室にいたところを唐突に挨拶をされ自己紹介もしたのかと言えばしてない部類入りそうな自己紹介だったが。
そこから何故か++++のストーカー(変態)行為は始まったのだ。
エリオットはベッドの上で悶々と悩んでいると玄関のほうからエリオットお風呂行くよー、と声をかけられた。
リーオの突飛な発言に怒りを覚えたがあえてスルーして簡単な用意だけ済まし部屋を出た。
まさか、窓の鍵を掛け忘れているなど誰が予想したことか。
再び処変わって女子寮の一室。
++++とエイダ=べザリウスの一室である。
たまたま班が一緒になり、監督生にエイダは推薦されたが断ったのでこうなったらしい。
『エイダ先輩、私ちょっとでかけてきますね!』
「え…う、うん…でも、どうして窓から出るの…?」
それは誰が何処からどう見ても不自然な光景にしか見えない。
別に密室になってしまい脱出口が窓しかないというわけではないのに、++++は窓から出ようとしていた。
『玄関から出たら面倒なことがあるんですよ!ではではっ!』
それだけ言うと++++の姿は消えた。
エイダは慌てて窓へ駆け寄ると外壁に貼り付いて++++は下へおりていた。
(なんか嫌な予感がするなぁ…うーん…)
エイダのこの嫌な予感はこの後、的確に命中するのだが。
そして、++++が訪れたのは男子寮の一室。
もちろん男子寮も女子寮が男子禁制なのと同じく女子禁制である。
が、++++にとっては校則など破るためにあるものという認識であった。
迷わずに訪れたのはエリオットたちの部屋であった。外側の窓から侵入するのはこれが初めてではない。
そして、どうやって++++が外壁を上がっているのかは気にしたら負けである。
『っんとこしょ…』
いいことにエリオットたちが部屋にいない。
が、大抵の場合は窓が閉まっていてしばし窓に貼り付いていなければならないのだ。
しかし今日はなんてついているのだろうか、窓が開いているではないか。
それをいいことに++++はエリオットの部屋に侵入し、色んなものを漁っていた。
『タンス、タンスっと…へぇ、エリオットくんはこういう服を着るのか…』
『聖騎士物語!また借りてきたのかぁ…本当に好きなんだなぁ…』
『…今思えばこれエリオットのベッドだよね…ふふふ、どーん!』
どーん!、と同時にエリオットの布団へダイブした++++。
++++はエリオットに抱きつくたび思うのだ、エリオットの匂いは落ち着くと。
布団を抱き締めぐるぐるとベッドの上を転がりまわっていると玄関の開く音がした。
「ったく…なんで今日はあんなに混んでたんだよ、だから部屋で入ればって…いっ、た…」
『やっほー!』
「な、な、なにしてやがるてめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!///」
エリオットの心の中は羞恥心で満たされたとか。
「エリオット!女子がここにいることがバレたら大変なんだから大人しく…」
「知るか!オレのせいではない!断じて違う!」
『でも、窓開いてたよー』
「なっ!」
「エリオットのせいじゃないか」
「ぐぅ……」
『ぐぅ…ってエリオット可愛いー!』
「来るな!こっちへ来るな!近づくな!」
++++はそんな言葉などお構いなしにエリオットに抱きついた。
校舎内とは違って寮の一室である、それなりに広いといえば広いが校舎内と比べれば狭いもの。逃げ道などなかった。
「そんなことよりも恥を知れ!貴様!」
『?』
分からないといった顔で首を傾げた++++に不覚にも一瞬ドキリとしてしまったエリオットはきっと末期なのだろう。
「それでも貴族の子女か!少しは落ち着けないのか!」
『私、おてんばだからさ!』
「見て分かるわ!阿呆!」
ならいいじゃーん、と話が噛みあっているのか噛みあっていないのかよく分からない会話が続いた。
「とりあえず…今日はもう出られないね。廊下は消灯されちゃったし…」
「…点呼でもとってほしいもんだな」
『そしたら私がいないのバレちゃうじゃない!』
「女子寮だけでもそうしてもらうか」
『ヤメテ!やめてよぉ!』
男子寮に侵入したことは何度かあるが無事バレることなくその日の内に帰れていた++++だったが、今回はそうもいかなくなった。
男子寮の消灯の時間と女子寮の消灯の時間は同じである。
しかも、消灯と同時に寮の外には教職員が見回りを開始するというなんともまぁ面倒な仕組みである。
『だから、今日泊めてください!』
「…どうせ戻れないんだ、今晩だけ置いてやる」
変態だの、ストーカーだの、散々文句を言った割りに結局その変態を部屋に置くことを許してしまうエリオットは甘いのかもしれない。
『やったー!じゃあ、エリオットのベッドで寝るー!』
「バカ!オレが寝るんだ!お前は床で寝ろ!床で!」
そのセリフを聞いたリーオは一言言った。
「女の子って体冷やすと大変みたいだよ」
と。
それだけ言ってリーオは本をまとめエリオットの部屋から出て行ってしまった。
『だってー』
「…仕方ないな、早く壁側行け」
『え?』
「いいから早く行け!」
『あ、はい』
エリオットは多少自分の寝相の悪さは理解していた。
そのせいで++++を落としてはいけないと壁側へ行けと言ったのだ。
…いい大人になれるだろう。
『真っ暗だね…』
「そりゃ消したからな」
部屋の電気を消し、布団へ潜り込んだエリオットは++++とは逆方向を向いている。
++++はというとそんなエリオットの背を見つめていた。
『ねぇねぇ、こっち向いて?』
「誰が向くか、バーカ」
『えーケチー』
そう言って++++がぽかぽかとエリオットの背を叩けば分かったわかった!わかったからやめろ!、と++++の方を向いた。
すると++++はへへへーと笑い暫くすると寝息が聞こえ始めた。
(ほんっと迷惑な奴…)
そう思いながらも今の生活を受け入れ始めていたエリオットであった。
なんなんだこいつは!
(んぅ…)(…なんでいるんだよ!)(エリオットが昨日自分で入れたんじゃない)(…あ)
(リーオに言われるまで昨日の出来事を忘れていたエリオットであった)
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久しぶりに変態ネタ書いた…w
やっぱり変態ネタ書いてて落ち着くなー…あ、管理人が変態だからですね。すいません。
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