PandoraHearts
□強引に慰める彼のセリフ
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1.なに泣きそうな顔して笑ってんだ
「あれ、エリオット待って」
「あ?」
「あれ、ミス・++++じゃないかい?」
「どれが」
廊下を歩いていたら急にリーオが止まって++++がいるだなんてほざくもんだからそっちを見てみれば…いるじゃねぇかよ。
なんであいつ花壇なんて見つめてんだ?なに浸っちゃってんの?
「何かあったのかな」
「知ったこっちゃねぇな」
そう言って前を向いてまた歩き出せば気になるくせに、なんてリーオが笑いやがるから早足になっちまう。
きっとリーオがオレのあとをついてこないのはオレがこれから++++のところに行こうとしてるのがバレてるからなんだろうな。
あーあ、何もかも見透かされてるみてぇで気にいらねぇ。くそっ
「おい、何してんだよ」
あの後、階段てきとーに飛び降りて五段飛ばしたら膝打ったオレだけどそんなちいせぇことは気にしない。
痛いとか別にそんなわけない、全然痛くない、気にしてないからな!
『エリオット…?な、なんでココにいるの?』
「あぁ?お前がこんなところで一人でぼっーとしてるからだろうが」
そういえばニヘラを笑ってありがとう、と言う。
ったく、なんでそんな泣きそうな顔してんだか聞いてやろうと思ったのに…なんで笑うんだよ。
なに泣きそうな顔して笑ってんだ
(そう言ってやればエリオットには何でもバレちゃうんだね、なんて笑いやがって)
(こいつアレだろ、天然っていう奴)(ふざけてんな、ったく)
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