ELEAST〜神獣〜

□第四部 hatred〜憎悪〜
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2034年12月31日



「今年も終わりか。」
「今年は大変だったわよね。神獣が現れたり、ジャガーに入隊したり。」
「でも楽しかった。辛くは無かったさ。」

 徹の家で、クルーXのメンバーが新年を迎えようとしていた。もう残り1分を切っている。

「どや?ジャガーに入隊して後悔せえへんかったやろ?」
「まあな。」
「あと20秒よ!」
「いよいよだな?」
「なあ、日本にはタイムズスクエアみたいな場所は無いのか?」
「そうだ!年越したら初詣行こ!」
「なあ、だからさ。」
「神社がそんな感じよ。ねぇ?電車って動いてるよね?川崎に行こ!」
「電車混むし………明日にしねえか?」
「あと10秒!」

『9……8……7……6……5……4……3……2……1……』

「え?」
「もう年越してしもたんか?」
「蒼児がへんな質問するから!」
「俺のせいかよ!」

 
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