ELEAST〜神獣〜

□揺れる心〜徹の場合〜
2ページ/35ページ


大成学園高校



「チッ…………朝っぱらから働かせやがって……」

 資料室の前で愚痴をこぼしている3人組。徹と隆太、蒼児だった。資料室の中にいるのは、2学期から職員としても働いている茜だ。

「はい、これを職員室まで運んで!それと、今日の授業で使うからこれも!」
「げ、現代肉体トレーニング入門……」
「こんなん何に使うんや…………」
「これでも体育教師よ。それに、この前の遅刻を免除してあげたんだから、雑用くらいは引き受けなさいよ。」
「(絵に書いたような鬼教師め……)」

 渋々と、茜の指定した荷物を職員室まで運ぶ徹達。中には茜の昼食らしき物もあるが……

「そういえば、文化祭の出し物一覧見たけど、君らのクラスのアレ、鷹見君でしょ?」
「お?流石でんなぁ!俺が提案したモンやとすぐに!」
「よく言うぜ……『俺がプロデュースしたるで!売上ナンバーワン間違いなしや!』なんて言ったけど、大丈夫なんだろうな?」
「平気や!」

 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ