UNIVERSE ZERO
□第2話『新兵』
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「うーん……」
『アレン?起きてる?』
昨日の朝と同じだ。アレンはアヤコの声で目を覚ました。寝ぼけ眼で部屋のインターホンを押す。
「アヤコ?また依頼か?」
『ううん、アレンに会いたいって人が来てるの。部屋入っていい?』
「キミシマだったらお断りだ。」
『男よ。』
「ん?」
アヤコが通す人間で、アレンが知っている第6師団の男はもういないはずだ。なら一体……
『彼の声聞かせるわね。』
「ちょっと待て……」
『アレン・フォルクさんですね。僕は、今度第6師団7番連隊に配属されたコウイチ・ノウミと言います。』
「コウイチ・ノウミ?」
やはり初めて聞く名前だった。しかも若々しい。
「アヤコ、あと3分待ってくれ。」
『いいわよ。』
とりあえず、寝起きでしかも、二日酔いに近い状態で出迎えるのはまずい。アレンは急いで支度する。