Godzilla seriesF
□ゴジラXモスラ
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ゴジラと轟天の戦いから1カ月後
横浜港
「お待ちしておりました。」
一隻の客船が神戸港に到着した。長旅を終えたばかりの乗客達が次々に船から降りてくる。
そんな乗客達の顔を1人1人チェックしながら、ある人物を待っていた男がいた。男は今、目的の人物と合流した所だ。相手は外国人の男らしい。
「周大人からですか?」
「私は財団とは無関係ですよ。いえ、今回のビジネスには財団は無関係です。あくまで私個人の問題です。」
「ああ……それで、例のモノは……」
「ここだ。」
外国人の男は頑丈そうなスーツケースを見せつける。男がそれを手に取ろうとするが、外国人の男がスーツケースを後ろに回し、それを拒む。
「こんな人がたくさんいる所で開けようとする馬鹿はいないでしょう。まずは事務所で契約金をいただいてからだ。」
「そ、そうでしたな。車はこっちです。」
「しかし、アンタも悪趣味な男だ。こんなモノに商品価値を見いだすとは……」
「お互い様です。」
コキュゥゥ
「ん?」